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◆2017年初夏◆ ドイツ・チェコ買い付けの旅 ~ 3日目~ ライプツィヒ→プラハへ

◆◆ 3日目 2017年6月24日(土) ◆◆

2時にベッドに入り、4時に起床。

ともあれ少し寝たので頭がすっきりしていた。

この日の予定は、まず二人で梱包した荷物を郵便局から発送し、私はその足で中央駅からバスにのりライプツィヒの蚤の市へ。

山本は、ドレスデンに残り、蚤の市を回る。

お互い買付が終わったら、それぞれバスでチェコのプラハに向かう。

別行動なのと、国境を越えた先で合流するということで、少し緊張する。

朝、まずは二人で、荷物を抱えてドレスデン中央駅に到着。

調べておいた5時からオープンしている郵便局というのが、どうやら何かの間違いだったらしく、約30kgの段ボールを抱えて立ち往生。

清掃のお兄さんに聞いていちばん近くの郵便局は、7時からとの情報を得る。

7時まで山本には郵便局の前で待機してもらい、私は予定どおり6:20のバスに乗ってライプツィヒに向かうことにした。

ライプツィヒで、毎月最終週に行われる蚤の市。

広い敷地に、野外ではもちろん屋内でも行われている。

特に野外のスペースは、きちんと舗装された場所以外の道など、

いくつもわかれて開催されていて、見ごたえたっぷり! 

結局全部はまわれなかった。

屋内は質もよければ、いい値段のものが多い。

戸惑ったのは、英語があまり通じなかったこと。

ドレスデンではわりとどの店でも大丈夫だったけれど、この蚤の市では、英語で何か聞いても返ってくるのはほとんどドイツ語だった。

やっぱり、数字と簡単なやりとりくらいは、ドイツ語必修かも。

買付の合間に食べた、カツレツとポテト。

これを食べている近くで、かっこいいおばあさんを見かけた。

暑い日だったので、袖なしの鮮やかな緑色のワンピースを着て、肩くらいまでのグレーの髪の毛をひとつに束ねて、ポニーテールにしている。

少し背中もまがっているし顔をよく見ると70は超えていそうだけど、若い女の子がしていても似合いそうなファッションがよく似合っている。

しかも、大きなつやつやのソーセージに、がぶりとかぶりついて、一本まるまるたいらげていた。

日本だったらこんなおばあちゃん、なかなか見かけない。

ファッションもそうだし、(私の勝手なイメージだけど)大きなソーセージにかぶりつくなんて姿はあんまりイメージがない。

満足そうに食事を終える様子をまじまじと見ていた。

私も将来こんな元気なおばあちゃんになりたい。

リュックとサブバッグをいっぱいにして、蚤の市を去る。

ライプツィヒ中央駅まで戻り、プラハ行きのバスにのる。

ライプツィヒ中央駅のスタバ。

階段の上の、ちょっとした小屋みたいなオブジェがかわいい♪

バスに乗りwifiがつながると、山本から荷物は無事に発送できた、と連絡がきていて、一安心。

あとは無事にプラハで合流できるか?ということのみ。

夜8時ごろ。順調にプラハについて、バスターミナルからすぐ近くのレジデンスにチェックイン。

山本の到着を待つ。

ドレスデンもプラハも、フロントと部屋は建物が分かれていて、

一度チェックインしてしまえばチェックアウトまでホテルの人とは顔も合わせないようなつくりになっているので、なんだか自分の部屋みたいに気が楽だった。

プラハのこの部屋の場合、掃除を2日に一回はしてくれているようだった。

キッチン・バスルームなどの共有部は毎日掃除されていて清潔。

こんな感じ。広くて助かった!

テーブルと椅子、ソファ、クローゼットもあり。

部屋にたどり着く前、びっくりしたのは、この建物のエレベーター!

チェックインした後、さて…?と大きなスーツケースでふらふらしていると、

バカンス風のカップルが「あらあなたお先にどうぞ!」という感じで、エレベーターの扉を開けて、中へ誘導してくれた。

ああ、このエレベーターのドアは手動なのね、とぼんやりその時思ったのだけど。

エレベーター内は狭く、3人は乗れそうもない。

私はお礼を言いながら、お言葉に甘えて、ひとり先に乗り込んだ。

「じゃあね~」という感じで扉を閉めてくれる。

私は自分の階を押して、ふうと息をつく。

エレベーターは上昇し始め、がたんっと音がして、希望の階に着いた。

…ん?

しばらくしても、エレベーターの扉が開かない。

ん?あれ?

ふと、下でカップルが扉を開けてくれたときのことを思い出す。

そういえば手で開けてくれていたな。これは手動ドア…?

手動のエレベーターのドアといえば、映画などでよく格子になったものを見ませんか? あれって、がらがらっと横に引くタイプですよね。

その発想で、鉄の扉を一生懸命横にスライドさせようとする。

…動かない。

え?どういうこと?

こんどは、手前に引っ張ってみる。

うーん、だめ。動かない。

このまま待っていれば、また下に戻るだろうから、下のカップルに聞いてみようか。

いやなんか恥ずかしい。けど出られないし。

いや、ていうか下に戻る気配もない。

えーと…

と、1・2分間、宙に浮いたエレベーターの密室に閉じ込められて、

引いてだめなら、押せばいいんだ!ということにやっと気づく。

鉄の扉を押したら、すんなりと開いた。

再度扉が閉まると、エレベーターは下へ向かって動き始めた。

「はぁぁぁ、よかった!!」と思わず声に出していた。

その時気づいたけれど、そのエレベーター、内扉というものがない。あるのは、各階にある外扉だけ。

指とか服とか挟まれないように気を付けないと、なんだか怖い気がするけど。

でもプラハや東欧周辺には、もっとすごいエレベーターが残っているらしい。

気になっていろいろ調べてみると、こんなものが。

まだ、これじゃなくてよかった。。。

私たちの乗ったエレベーターの動画をアップしたかったけれど、ちょっとアップの仕方がややこしいので、またの機会に。。。

窓から見える景色。9時半くらいまでこんなに明るい。

山本の到着は私の1時間後くらいの予定だったのだけど、なかなか到着しないし連絡もない。

もしかしてバスが遅れているのかな?と、荷物の整理が終わったところで、ホテルを出てバスターミナルに足を延ばしてみる。

到着予定時刻が書かれた掲示板をチェックすると、やはり山本の乗っているバスが1時間ほど遅れているようだった。

少しブラブラしているうちに到着した。

降りてくる人々の中から特徴的な帽子を発見!笑

なんだか気が抜けたような様子でフラフラと降りてきた。手を振る。

バスの中のwifiの調子がわるく連絡もできなかったそう。

とにかく「会えてよかった~」と一安心。

その日は近くのスーパーで食料を買いホテルに戻り、エレベーターに再度びっくりした後お互いの仕入れ品を見せ合いながら就寝。

4日目に続く。

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ヨーロッパを旅しながら 蚤の市や田舎町のブロカント倉庫でみつけた 古くて愛おしい小物たち

小さな小さなアトリエでうみだされる 手仕事による洋服と雑貨たち

他にはない此処にしかないものに出逢えます

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atelier o n e f l o w e r

   (9月中にopen予定)

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